赤ちゃんは出産後から退院するまでに、いくつかの検査を受けます。
その中の一つに「ビリルビン値」の測定があり、「新生児高ビリルビン血症」か、どうかを診断するものがあります。
多分、ビリルビンって聞いて、ピンってくるママやパパはいないかと思います^^;
実は新生児にとって、かなり重要な検査となります!
新生児黄疸の原因にもなる、「新生児高ビリルビン血症」・・・とのこと。
えぇ・・・?
原因や治療法とかないの?
パッと読むための目次
新生児高ビリルビン血症って何?
新生児高ビリルビン血症は、血中のビリルビン値が高くなった状態をいいます。
ビリルビンは血中で酸素や、二酸化炭素を運ぶヘモグロビンが分解される時にできる物質です。
ビリルビンは便や尿と一緒に体外に排出されるはずなのですが、何かしらのトラブルでうまく排出されず、新生児高ビリルビン血症になってしまいます;_;
新生児高ビリルビン血症になってしまうと、新生児黄疸として症状が現れます。
新生児高ビリルビン血症の原因は何?
胎児はママから効率よく酸素や二酸化炭素を運ぶために、大人に比べ赤血球の数が多いのが特徴です。
出生後は自ら呼吸をするため、たくさんあった赤血球が不要になり、少しずつ分解されていきます。
その際に、肝臓が未熟な赤ちゃんは大量のビリルビンを処理できずに、一時的にビリルビン値が高くなってしまいます。
実はこの、ビリルビン値が高くなってしまうことで、低出生体重児などの病的な原因にも繋がります。
新生児のビリルビン値は、いくつが正常なの?
新生児のビリルビン値の正常値は生理的黄疸が15mg/dlまで、は正常で、注意が必要なのは2,500g以下の低出生体重児で12mg/dlです。
これを超えてしまうと、新生児高ビリルビン血症と診断されます。
新生児高ビリルビン血症に、なってしまったらどんな治療法があるの?
症状が軽度なら、経過観察で黄疸が治まるのを待ちます^^
但し、ビリルビン値が15mg/dlを超え、一向に下がる気配がなければ、治療が必要です。
ビリルビンは光を当てることで水溶性に変わり、便や尿で排泄されやすくなるため、赤ちゃんに人工的な紫外線を当てる治療法があります。
赤ちゃんを裸にしてアイマスクを付けて保育器の中で、青白色光や緑色光の蛍光灯の光を当てる方法もあります^^
新生児の新生児高ビリルビン血症は、誰しもが起こり得るものです!
つい、黄疸が出てしまい、新生児高ビリルビン血症と診断されてしまうと心配してしまいがちですが、殆どが生理的なものが原因のため、心配し過ぎてはダメです^^
また、仮に重度の黄疸も今では早期治療が行えるので、その点もご安心ください^^
どうしても心配な場合は、医師や看護師に相談してみて下さいね^^