ベビーカーを使用するにあたってやっぱり気を付けたいのが子どもへの安全かな!
安全基準については、2009年3月に改正され国内では製品安全協会の認定基準に適合した製品であることを表すSGマークがつくようになりました!
海外では更に厳しく欧州の安全基準であるEN1888、イギリスのBS規格、アメリカのASTM規格、そしてクリアすることが非常に困難なドイツのTUV規格などがあります!
そもそもこれらの安全基準とは何なのでしょう?
ちょっと調べてみました♪
パッと読むための目次
国産の安全基準「SGマーク」とは?
SG規格とは?
安全な製品の略号で、財団法人製品安全協会が、構造・材質・使い方などから、生命または身体に対し危害を与えるおそれのある製品に対し、安全な製品とし必要なことを決めた認定基準を定めて、基準に適合していると認められた製品にのみ表示されるマークです。
なお、SGマークの貼付された製品は、万が一製品の欠陥に備え人身事故に対する対人賠償責任保険が付いています。
賠償制度について詳しくは一般財団法人製品安全協会のHPにてご確認ください。
>>SGマーク被害者救済制度の手続き方法
このSGマークの付いているベビーカーでは、適用年齢区分もクリアしていることになります。
A型ベビーカー:新生児期を過ぎたまだ首が据わらない乳幼児から使用でき、最大でも生後48ヶ月まで使用できるベビーカー。
※推奨使用時間2時間
B型ベビーカー:お座りができる時期から使用でき、最大でも生後48ヶ月まで使用できるベビーカー。
※推奨使用時間1時間
実はこの国内の安全基準となる、SG規格より厳しい海外の安全基準があるみたい!
これらの規格を通った製品で、日本に入ってきているブランドなら、安全性については各国の厳しい基準をクリアしているのでまず問題ないと思って大丈夫です^^
EU加盟国の安全基準「CEマーキング」とは?
「Communaute Europeenne」の頭文字をとり、フランス語で「欧州の法律に適合している」という意味になります。
CEマーキングとは、装置や製品に適用される全てのEC指令の必須要求事項に適合していることを示すマークとなります。
1995年より、EU加盟国に対し装置や製品を輸出する際には、EC指令に適合していることを示すCEマークの表示が義務付けられています。
CEマーキングは、ヨーロッパ標準化委員会とヨーロッパ電気標準化委員会が管理している規格で、ヨーロッパ向け当該製品の輸出についてはCEマーキングの認証と取得が取引の必須条件なんです。
なので、日本からもしEC加盟国に輸出する場合は対象の製品に関してはEC指令に適合していることが必要になるそうです。
対象となる装置・製品は、CEマークの表示および、通常安全な製品であるという宣言を“製造メーカ自身”が行ったもの(自己宣言書)を準備する事で、EU加盟国およびその他対象国で自由な流通が許可されます。
アメリカの安全基準「ASTM規格」とは?

世界最大規模の標準化団体である米国試験材料協会が策定する規格となります。
ASTMは世界最大級の民間規格制定機関で、約130の分野の標準試験方法、仕様、作業方法、ガイド、分類、用語集を作成及び出版をしています。
アメリカ材料試験協会があらゆる材料や製品、サービスに至るまでの規格を定義しています。
イギリスの安全基準「BS規格」とは?
イギリスの英国規格協会(British Standards Institution:BSI)によって制定・発行されている国家規格となります。
欧州標準、国際標準の元ともいえる基準であり、日本のSGマークと同じように厳しい基準なんです。
欧州の安全基準「EN規格」とは?

ENとは、European Normの略称です。ENはEU加盟国間の貿易を円滑化すると同時に産業水準統一化のための「地域規格」となります。
ちなみにベビーカーであれば、種類を問わず、欧州安全性規格EN1888に準じて製品の審査と認証を行います。
この基準は、欧州全体で一律のベビーカーの技術的安全要件と審査手順を規定したものです。
審査内容はこれらになります。
- ベビーカーの標準規格
- 素材
- 構造と直立時の安全性
- スライドロック
- ブレーキの固定度
- ロック装置
- キャリー用ハンドル
- シートの取り外しと回転性
- ロック機構の安定性と耐久性
- シートベルトシステムと留め具
- 車輪の安定性
- 不安定な地面での扱いやすさ
- 動的安定性
- ラベルの耐久性
- プラスチック包装と製品情報
ドイツの「TUV規格」とは?
ドイツにおける安全規格でヨーロッパにおける情報機器の安全規格であるEN60950を、ドイツの技術検査協会(TUV)において取得することで認定されます。
またTUVはドイツの政府公認の検査機関で独立した第三者検査機関としての性格を持ち、検査業務の厳密さは世界的に有名なんだそうです!